コンサルって絶対に面白い 〜医者の卵がイシューからはじめた〜
前回の記事で紹介した、安宅和人さんの「イシューからはじめよ 〜知的生産のシンプルな本質〜」の感想を書いていきます!
・イシューからはじめる理由
大学の方で外部のマネージメントの授業を受けたことがあったので、目新しさ半分復習半分といったところでした。
研究に携わったことがある方なので、アカデミアの方でもすんなりと腑に落ちるのではないでしょうか?
この本の目的は人々の知的生産性を向上させることです。
仕事 = 時間 ✖︎ 生産性
なので時間をかけず、やった仕事が増えれば生産性は向上したことになります。
時間に極振りするのがブラック企業です。
基本的に
仕事 = 量 ✖︎ 質
なのですが、この本は知的生産についてなので、質の方に注目して
仕事(バリュー) = イシュー ✖︎ 解の質
としています。
ここで安宅さんは
「バリューの高い仕事のためにはイシューをまず先に追求すべきである」
と主張しています。
解の質を追求してしまうと、闇雲に量をこなすことにしかなりません。
・そもそも「イシューとはなにか」
issueという単語をネットで調べると、多くの意味の中に
an important question that is in dispute and must be settled
issue meaning, definition (意味) - 英英辞典 - English Dictionary | CUERBO - クエルボより引用
と出てきます。
この定義が安宅さんの言う所のイシューに一番近いです。
つまり、イシューとは
「重要」かつ「賛否両論」ある問題
です。
この問題を見極める、正確に立てることが必要なのです。
で、これは一種スタンスを取ることと同じです。
一種ディベートと似ているかもしれません。
つまり、イシューとは
「医療はこれからどうなっていくのか?」
みたいな漠然とした問いではなく、
「国民皆保険はQALYを基準に抑制され、民間保険が活発になる」
とはっきり主張するものなのです。
その仮説の元でデータを検証することで、仕事のスピードも早くなり生産性も上がります。
・感想
この後の話は、自分の主張に筋を通すためのストーリー作りなど戦略コンサルティング的な部分が出てきます。
自分のボスからは
「まずはこれを絶対に読んで」
と勧められたのですが、確かにその通りだなと思いました。
よく世の中ではPDCAと言いますけど、何に向けてサイクルを回すのかは重要なんですよね。
医者でいうなら、診断や患者の要望(痛みを弱めてほしいなど)を取り違えていたらどんなに努力しても無駄なんですよね。
受験でも全く同じことが言えると思います。
何が問題かを探ることこそ僕たちに今一番求められているものじゃないでしょうか?
「」